2024年5月16日 更新
こんにちは ご訪問ありがとうございます。
今回の記事は、苗が成長して子ズルが伸びて来る頃に必ず確認すべき大切なポイントであるスイカの成長点を見て肥料の過不足を判断する簡単な方法についてお伝えして行きます。
スイカは過肥になると葉や茎ばかり成長して実が着きにくいツルボケになる可能性があります。
ベランダ等でスイカ栽培を始めたてみたい方、現在スイカ栽培をしている方の参考になればと思います。
目次
ベランダで水耕スイカ栽培を始めて見たい方は下記の記事をご覧ください。
苗の成長時期に行う作業
➀定植後に伸びた親ヅルは本葉が7・8枚になったら摘心します。
(子ヅルを伸ばすために親ズルの先端を取ります)
➁伸びてくる元気な子ズルを3本~4本を選んで伸ばします。
➂伸びて来る子ズルの成長点を確認してみます。
肥料の過不足を見極める
吸肥力の強いスイカは、肥料が多すぎるとツルボケを起こし着果しにくくなります。
肥料分の過不足は、交配時のツル先(成長点)で判断出来ます。
➀成育順調な場合
※ ツルの先端が少し上を向いている位で葉の大きさもちょうど良い。
栄養状態が順調な場合は、開花した雌花からツル先までの長さが40~50cmで、ツル先が少し上を向いています。
スイカは肥料不足よりも、過多の方が心配ですが、上手く着果すれば過多は自然に解消されます。
水耕栽培の場合は定植時EC値を0.4位から始めて、人工授粉が成功したら成育状況を確認しながら1.0位まで順次上げていきます。
➁肥料不足の場合
※ツル先が寝ていて元気がない
草勢が弱いと花の色が薄く、ツル先が細くなって地面に寝たようになります。
対策方法
土栽培の場合は人工授粉の前に化学肥料を適量施します。
その後、果実が鶏の卵位の大きさになったら2回目の追肥を行います。
水耕栽培では、定植時のEC値を0.4位にしておけば肥料不足にはなりません。
➂肥料過多の場合
※ツル先がかま首を持ち上げたようになる。
肥料が多いと草勢が強すぎて着果が難しく落下しやすくなります。
着果したように見えても、3cm位になると黒くなってしまいます。
対策方法
追肥を控えて、着果するまでは交配する雌花の5節上まで孫ツルを取り草勢を弱めます。
水耕栽培の場合はEC値を確認して、濃度調整を行います。
この場合、一旦溶液を抜いてEC値を0.2位に落として様子を見ます。
着果が成功すれば、EC値を少しづつ上げていきます。
テニスボール位の大きさになったら1.0位に調整すれば、大丈夫です。
尚、水耕栽培では溶液濃度の確認は必須の作業になりますので、簡易濃度測定器を準備しておきます。
TDS/ECメータの詳しい使い方を書いた記事がありますのでご覧下さい。
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まとめ
スイカの苗が成長して来たらまずは摘心を行い、子ズルを伸ばして行きます。この時、肥料の過不足をしっかり見極めて対策することで美味しいスイカが収穫出来ると思います。
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