2024年5月24日 更新
こんにちは
ご訪問いただきありがとうございます。
毎年この時期になると、DIYが大好きだった親父のことを思い出します。
目次
自宅にあったプレス機械
私がまだ小さい頃のことで、はっきりと覚えている訳ではないが、自宅の奥に小さな工場が有って、そこには2台の機械が設置されていた。
当時は、何の機械なんだろう?と眺めていたが、今思えば間違いなくプレスの機械、薄い金属の板を打ち抜くプレス機械だ。
薄い板を手送りで機械の中へ送りこみ、ラムを加工させる操作をすることで金属の板が打ち抜かれ、下の箱の中へ落ちて行く。
カタンカタン・カラーン
そんな音が何時も工場から聞こえていた。
親父は、一日中自宅のプレス機械を動かして働いていた。
小さい時の事なので何を作っていたのか、今でも判らないままだ。
ところが、毎日聞こえていた工場から機械の音が突然聞こえなくなった。
勤め始めた親父が自宅に風呂場を作った
何時も作業着姿の親父が、背広を着て帽子をかぶって毎日出掛けて行く姿に変っていた。
その頃には、自宅の奥に設置されていたプレス機械は姿を消していた。おそらく勤め始めたことを転機に売り払ってしまったのだろう。
勤め始めてからは休日になると何時も何かを作っているみたいだった。
いつの間にかプレス機械の跡地に、自宅専用のお風呂が現れた!
親父が自分で作ったお風呂は、大きな樽を半割にしたようなお風呂だ。
形は楕円形で、子供だったこともあってかなり大きなお風呂に見えた。
土間にはコンクリートを流し、四畳半程のスペースに自宅専用のふろ場を作ってしまった親父。
まだ小さかった私は、風呂に上手く入れず頭から落ちてしまった事を覚えている。
親父の道具箱
私が小学生のころには、自宅の物置が出来上がり自転車置き場も作りあげた。
仕事も物作り、趣味も物作りだった親父。
親父が作業している時は、一切話しをしたりしない。声を掛けると怒られそうでこわかった。
そんな親父は沢山の道具を持っていた。木工用の工具ノコギリ、カンナ、電気ドリル、金属加工用のヤスリ、ドリル、その他
鉄で出来た道具箱も親父の手作りみたいだった。
今でも、道具箱に入っていた工具の一部は現役のままだ。
子供の頃から使っている鉛筆削り用の小さなサヤ付きのナイフだ。
切れなくなったら研ぎ直して使っている。
気付いてみれば自分もDIY好きに
親父の姿を見て育って来たせいで私もDIYが好きだ。
自分のワークデスクや、テーブル、収納ボックス、物置、薪棚、バーベキューハウス、そして小さなログハウスまで作ってしまった。
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何でも自分で作ってしまう親父の姿が私にとってはお手本だった。
教えてもらったことは何ひとつ覚えていないが、自分で作る姿勢を見せてくれていたことが全てだったのかも知れない。
親父にプレゼント出来るとすれば
手作りが好きだった親父に、もしもプレゼント出る来ることがあるとすれば、どんなことだろう?
・元気に過ごしていることを見せること?
・歌も好きだった親父は湯舟でよく鼻歌を唄っていたからカラオケ?
・呑むのも好きだったから、一緒に飲み屋に行く?
・それより私が作った山小屋で酒でも呑みながらDIY談議?
どれも叶わぬ夢であるが、親父と一緒に出来ることがあるとすれば、それが一番のプレゼントかも知れない。
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まとめ
無口で不愛想な親父に、いちばんのプレゼントは?
毎日一生懸命働く親父が一番喜ぶプレゼントは?
好きな物?好きな時間?一緒に行動?どんな事でも家族の思いやりが有れば頑張っている親父には一番嬉しいプレゼントなるかも知れません。