こんにちは ご訪問ありがとうございます。
今回の記事は、素人の私が急傾斜地でRC(鉄筋コンクリート)製独立基礎をつくる工程とくふうしたポイントについてお伝えして行こうと思います。
目次
➀基礎穴掘りと割り栗石
・山の斜面等は地盤沈下し易いので、丸太等を使ってしっかりと突き固めておきます。
・その後で割り栗石や砂利を入れてもう一度付き固めます。
・捨てコンを底の部分に打設して鉄筋を組んで行きます。
この鉄筋は自分で組み立てたものですが、写真がボケてますね!古い写真なのですみません。
➁鉄筋とフープを結束線で固定
真っ直ぐに立っている縦の鉄筋とフープを結束線で固定しながら、写真のように組み上げて行きます。
フープの大きさは、独立基礎を造る大きさによって決まって来ます。
この鉄筋材料は、建設会社に問い合わせを行い、必要な大きさや材料の本数等を相談して決めました。
建物の規模によって決まってくると思いますので、専門の建設会社や鋼材屋さん等に相談してみるのもいいと思います。
鋼材自体の単価は思った程高くないので、DIYで挑戦してみるのもおすすめです。
私が購入した鋼材は縦の鉄筋とフープをセット購入して約3万円位でした。
独立基礎1ヶ所で使う鉄筋は縦筋8本+フープ8本=合計16本
16本×9ヶ所=144本
30000円÷144本=1本/208.3円
※フープの方が加工費用がかかるので若干高めだと思いますが、平均すると208円と言うことになります。(1996年現在での価格)
因みに2019年現在の鋼材市場価格の参考です。
D13㎜5.5m ㌔70円 1本383円
※カットやフープ加工する前の原材料価格はこれ位だと思います。
➂型枠と鉄筋のかぶりを保持
鉄筋を組んだ後に、型枠と鉄筋のかぶりを保持するためにスペーサーと呼ばれる樹脂製のリングをフープに取り付けます。
これを取り付けることによって、型枠の内側と鉄筋までの距離が均一になり、隙間にしっかりとコンクリートが入りRC基礎の強度が確保出来るようになります。
➃型枠の組み立てと水平垂直確認
次に型枠を作り組み手てて行きます。
スペーサーの外形部分が型枠の内側になる程度の大きさにカットしたコンパネを四角柱になるように四隅を木ネジで止めて行きます。
コンパネの組み立てが終わったら鉄筋の上から被せるように乗せて行きます。
型枠が設置する下面四隅にモルタルを軽く乗せておくと型枠が安定して水平垂直の調整がしやすくなります。
最重要ポイントです↓ ↓ ↓
次に、型枠が傾かないように、型枠の下面にモルタルや小石を詰めて下げ振りや簡易水準器で水平・垂直を確認して行きます。
市販の下げ振りには水準器も付いているので更に作業性は向上します。
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型枠の上に置いてあるのが簡易水準器です。
写真の中欧で白い糸が見えるのが下げ振りに使ったタコ糸です。
➄型枠ガイドで膨らみを防止
次にコンクリートを打設した後で型枠の膨らみやゆるみを防ぐために、長ボルトと角材で型枠広がりを防ぐ型枠ガイドを作成して固定します。
型枠ガイドは50ミリ角の材料両端に穴をあけて長ネジ500㎜×12㎜位のもので型枠を締め付けるようにした簡単なものです。
型枠の周囲を固定しているのが型枠ガイドです
※コンクリートを打つ前に型枠の内面に軽く油を塗っておくと、型枠をばらした時に簡単にコンクリートが剥がれます。
尚、カラーコンパネのように始めから塗装してあるものを使用するとはがれやすいし仕上がりも綺麗です。
※コンクリートを打設した時は、鉄筋の隅々までコンクリートが入り込むように電動のコンクリートバイブレーターを使用するか、残りの鉄筋で上から突きながら型枠の周りをプラスチックハンマー等で軽く叩いておくと振動で細かい所まで綺麗にコンクリートを流し込む事が出来ます。
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⑥まとめ
ここまでで、斜面に独立基礎を造る方法の概要がお分かり頂けたと思います。
傾きの無い垂直な独立基礎作りの参考になれば幸いです。
この記事でのくふうのポイント
➀垂直を視る下げ振りはタコ糸と石が有れば手作り出来ます。
➁独立基礎コンクリート打設時の型枠膨らみ防止には手作りの型枠ガイドが役立ちま
す。
➂コンクリート打設前には型枠の内面に軽く油を塗っておくとバラシが簡単です。
➃コンクリート打設時はバイブレーターを使うか、突き棒とハンマーで振動を与えると隅々までコンクリートが入ります。
ここまでご精読ありがとうございました。
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