こんにちは ご訪問ありがとうございます。
今回の記事は、初めて工場等の作業現場で働く方のために、特に注意が必要な機械による挟まれや巻き込まれによる災害を発生させないために守るべきことについて、厚生労働省のヒヤリハット事例を元に簡単に整理してみました。
目次
ヒヤリハット事例
箱詰め機での異常処置時に手を巻き込まれそうになった!
この事例では自動箱詰めラインで製品の詰まりが発生していたので取り除くためにカバーを外して処置したところ突然機械が動き出して手を挟まれそうになった内容です。
ヒヤリハットの原因
このヒヤリハット事例からその原因を考えてみます。
自動ライン内の機械設備で製品の詰まりを取り除く作業を機械のスイッチを切らずに行った。
機械で異常が発生した場合は、必ず止めてから処置をすると言う基本的な教育がされていると思いますが、チョットした事だからと止めずに作業をした事が原因だと思われます。
絶対に守るべき事とは?
ここで、機械のスイッチを切らずに処置することが何故危険かを考えてみます。
自動ラインで機械が何らかの原因で停止している場合、機械は運転条件が揃えば何時でも動ける状態になっています。
例えば、製品の引っ掛かりで箱の確認スイッチが入っていなかったと想定した場合、外部から手を入れて箱を動かす事で確認が入り機械が動き始めます。
従って、このような状況下で機械の中に手を入れる場合は、必ずスイッチを切ることが必要です。
異常処置を行う場合には絶対に守るべきは機械のスイッチを切ることに尽きます。
又、止めたつもりではいけないので、止った事を必ず確認してから作業します。
何故?止めずに処置をしたか?
次にウッカリ手を出してしまうのは何故か?考えられる事を列記してみます。
①過去に誰かがやっていた事を見よう見まねでやってしまう。
②必ず止めてから処置する事は判っていたが、少しくらいは大丈夫だと思ってしまう。
③誰も見ていないから良いと思う。
④設備を止めると復帰が面倒くさい。
人はどうしても楽な方向に動いてしまう傾向があり、守るべき止める事をショートカットしてしまう気持ちが働いて手を出してしまうのだと思います。
保護具や作業服にも注意が必要
様々な作業現場では、安全に作業するために必要な保護具(手袋やメガネ等)の着用を義務付けていると思います。
作業中に腕まくり等をすることも有るかと思いますが、自分では気付かない事で、袖が引っ掛かりを起こしたりする危険性もあります。
作業時には身に付けている作業服などにも注意が必要です。
止めた事の確認を指差呼称で!
もうひとつ重要なのは、自分では止めたつもりでも実際には機械が止っていない場合もあります。
機械のスイッチを切った後で確実に機械が止ったことを確認するためには指差呼称の確認が非常に有効です。
①機械の停止ボタンを押す
②電源を切る
③処置に必要な工具、保護具を着用する
スイッチ切り確認よし!☜
保護具着用よし!☜
まとめ
慣れない作業現場では、自分では気が付かない隠れた危険箇所が沢山あると思います。職場での安全教育を今一度思い出して、作業中に機械による挟まれ・巻き込まれの発生が無いように十分お気を付け下さい。
異常処置や製品の引っ掛かりを除去する作業時には必ず機械のスイッチを切ること徹底します。
そして機械が止った事を確認してから作業にかかります。
自分の安全は自分で守ると言う事ですね。
今日も1日ご安全に!