2025年1月8日 更新
こんにちは ご訪問ありがとうございます。
今回の記事は、TOTO製トイレの水が何時までたっても止らない不具合発生原因と対策した内容(ボールタップ交換)について詳しくお伝えしたいと思います。
古いトイレですが原因を確かめて交換部品を揃えれば思ったよりも簡単に処置出来ます。
目次
- タンク型式 TOTO S721B
- 不具合発生状況
- タンク内の目視確認
- 浮玉の動きについて
- 不具合発生原因
- 交換部品調査
- ボールタップ交換作業
- ボールタップ分解手順
- ボールタップ組み付け
- 止水栓の調整
- ボールタップ交換後の効果確認
- 関連記事
- まとめ
タンク型式 TOTO S721B
不具合が発生したトイレのタンクは20年以上使用している物で型式はTOTOS721Bです。
不具合発生状況
数ヶ月位前から、トイレ使用後にレバーを操作した後で手洗い部分と便器内の水が何時までたっても出っぱなしになる事が時々発生していました。
タンク内の目視確認
手洗い部分の蓋を持ち上げて内部を覗いてみたら、浮玉が水中にあるにも関わらずタンク内部で引っ掛かった状態になっている事が判りました。
水中に手を入れて浮玉を持ち上げたらボールタップ部分のバルブが閉じて水の流れが止りました。
浮玉の動きについて
浮玉の動きを正常時と不具合発生時で見て行きます。
タンク内部の浮玉(正常時)
排水レバー操作後、タンク内部の水位の上昇と共に浮玉も上がって来る。
タンク内部浮玉(異常時)
排水レバー操作後、水位が上がって来ても浮玉はタンク内に沈んだままになっている。
※上の写真はタンク内の水を抜いた状態で撮影しています。
不具合発生原因
水の元栓を閉めて更に詳しく調べてみたところ、浮玉を動かしている支点の部分が摩耗してグラグラになっている事で水中内で引っ掛かりが発生している事が判りました。
※20年以上使っているので、浮玉の連結リンク部分や支点ピンが摩耗
交換部品調査
不具合発生原因が判ったところで交換部品を調べてみました。
TOTO製トイレタンクの型式がS721Bで、浮玉の付いている部分の名称がボールタップであり型式はTHYS4A
早速Amazonで検索して即購入手続きを済ませたら2日後に商品が届きました。
購入したボールタップ THYS4A
ボールタップ交換作業
交換部品の準備が出来たので、早速交換作業に入ります。
必要工具
①300㎜モンキー
②150㎜モンキー
③ウォーターポンププライヤー
④マイナスドライバー
ボールタップ分解手順
ボールタップの分解取り外しは簡単ですが、必ず止水栓を止めてから作業開始します。
①マイナスドライバーを使って止水栓を止めます。
②ボールタップ部分と連結している袋ナットを緩めて外します(モンキー使用)
③ボールタップ固定用のツバ付ナットを外します(ウォーターポンププライヤー又はモンキー使用)
④上蓋を持ち上げて手洗いノズル下部のホースを緩めて外します。
※外した上蓋は作業の邪魔にならに置いておきます。
⑤タンク内部で繋がっている連結ホースを抜き、ボールタップ全体を取り出します。
取り外したボールタップ
ボールタップ組み付け
①購入したボールタップTHYS4Aをタンクに取り付けます。
※取り付け面のゴムパッキン等はそのまま使えるのでタンク内面側に入れておきます。
②ツバ付ナットを取り付け、モンキー等でしっかりと固定します。
③ 給水部の袋ナット内面には水漏れ防止用のゴムパッキンを入れてモンキーを使って締め付けます。反対側が供回りする場合にはウォータポンププライヤーやモンキーを使います。
④手洗いノズル下部のホースを取り付けます。
⑤オーバーフローパイプ部に連結ホースを差し込みます。
止水栓の調整
①浮玉を押し下げて止水栓を徐々に開く。
②水面がオーバーフロー管より10㎜以上上昇しないように開き調整。
※この調整をしておくことで、万一ボールタップが故障してもタンク内の水があふれる事は有りません。
※給水音も静かになります。
スポンサーリンク
ボールタップ交換後の効果確認
ボールタップ本体を新品に交換したことで、今回の不具合発生原因であった、浮玉動作時タンク内部の引っ掛かりは完全になくなりました。
レバー操作後の排水も確実に止り、安心してトイレが使えるようになりました。
関連記事
まとめ
20年以上使用して来たトイレなので、当然部品の劣化が進み交換が必要になって来る部分が出て来ると思います。
今回の不具合は浮玉の動作不良が原因でしたが、TOTO製のタンクを使用されている方の少しでも参考になればと思い、実際に作業した内容をまとめてみました。
スポンサーリンク
スポンサーリンク