アクアポニックスの試験栽培開始時に気付いていた事ですが、水槽上に置いた苗の吸水には水耕栽培で使用しているマイクロファイバーの吸水布を上から垂らしていますが、水位の低い面からの吸い上げが上手く出来るのかが気になっていました。
今回は水位の低い場所から吸水させるために行った簡単な方法についてお伝え致します。(外部フォルターを使っている場合)
目次
水槽の水位を下げている理由
90cmオールガラス水槽の水位は上面から15cm程下げてあります。
理由は地震で揺れがあった時に水がこぼれるのを最小限にするためです。
耐震対策では他にも荷造り用のベルトで水槽全体を木製の手作り水槽台に縛り付けてズレや転倒防止を行っています。
丈夫な水槽台の作り方に耐震対策も詳しく解説してあります
給水布の吸い上げ高さ
マイクロファイバーの毛細管現象で15㎝程度上にあるネットポットへの吸水は問題なく出来ると思っていましたが、2日間経過してネットポット下面の吸水布を触ってみると、チョット吸水不足かな?と言った感じでした。
この状態では苗の成長に影響が出る恐れがあるので現状の水槽設備で改善出来ないかを考えてみたところ簡単に出来る方法を思い付きました。
排水パイプの角度調整でカバー
この水槽のろ過には外部フィルターのジェックスメガパワーを使っているので排水パイプの角度を部分的に上向きに変更して給水布に水滴が掛かりやすくしました。
但しあまり上向きにするとガラス蓋から水が飛び出るので水面が波立つ位に調整してみました。
排水パイプの角度を上向きの変更した後、暫くしてネットポット下面の吸水布の湿り具合が明らかに改善されました。
他の対策としてエアポンプを使って水滴をはねあげる方法もありますが、一旦これで様子をみる事にします。
吸水布に警戒するポリプ達
飼い主の思い付きで設置された水槽上の苗や吸水布に警戒しているのは、水槽の主であるポリプテルス達です。
普段なら水槽の前に行くと口をパクパクさせて餌をねだるんですが、水中ポンプの下に隠れてじっとしています。
確かに魚達にとって突然水槽内に現われた得体の知れない物に警戒するのは当たり前かも知れません。
特に害があるものではないのでそのうち慣れてくると思います(^_^)
まとめ
アクアポニックスの試験栽培で最初に気が付いた水位の低い場所から吸水させる場合は排水パイプの向きを上向きに変更するか、エアーポンプを追加して跳ね上げた泡を利用すれば問題は解決すると思います。
又、何が変化点や気付きがあったら更新して行きます。