今回の記事は、5月上旬にスイカの葉に発生したスイカの葉が黒く変色する生理障害の発生原因と実際にやってみた対策内容についてまとめてみました。
目次
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スイカの生理障害?!
正常時葉の様子
スイカの水耕栽培を始めて7年以上になりますが、今年初めてスイカの生理障害と思われる症状を実際に体験しました。
発生時期と症状
発生時期は5月上旬から中旬にかけて朝の気温が10℃を下回る日が度々発生し、苗の成育が足踏み状態になってしまった頃でした。
スイカの成長が遅いな?と思っていた矢先、早朝の観察で葉の周辺が黒くなっているものを見付けました。
発生した時の写真を撮り忘れていたので、マークアップで塗ってあります。
生理障害発生時のイメージ
部分的なものかと思いましたが、なんと4株植え付けた他の葉にも同じような症状が発生していました。
何かの病気になったと思い調べてみたところ、どうやらスイカの葉に現れる生理障害のようでした。
主な症状としては葉の周辺等が黒くなり枯れたようになっています。
発生原因は?
発生原因についても色々と調べた結果、スイカは最低気温が10℃を下回ると成育が止まり生理障害が発生する事かあるらしく、気温が低下し水温が下がった事が生理障害の発生原因であると推察しました。
カルシウム不足の可能性も?
もうひとつ生理障害が発生する原因として考えられるのがマグネシウムやカルシウムの欠乏によるもので、トマト等で発生すると尾腐れになることがあります。
スイカの水耕栽培で使っている肥料は大塚ハウスの1号2号ですが、肥料濃度としては例年通り定植時にはEC値で0.8程度なので問題は無いと思っています。
ただ、苗の品種や気温などの影響で根から吸収するカルシウム成分が不足していた可能性もあります。
主な対策内容
発生原因に対する対策についてですが、気温が下がる事に関しては、苗の周りに風よけを付ける等の対策方法がありますが、既に葉が黒くなっているところは全て切り取りました。
肥料に関しては、濃度としては問題無いものの、まずは生理障害の対策として大塚ハウス2号のみを追肥して様子をみる事にしました。
大塚ハウス2号は水溶性のカルシウム成分が16%含まれています。
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対策後に回復したスイカ
黒くなった葉を全て切り落とし、カルシウム肥料の大塚ハウス2号を追肥した後、暫くしてから気温が上がり、新しく伸びて来た葉には異常が見られなくなりました。
更には、ここ数日に於いて気温が30℃を越え、子ヅルの成長も凄くて、雄花や雌花も見え始めて来ました。
やはりスイカの成長や生理障害回復には気温上昇が一番の要になると思いました。
但し、病原菌が原因で発生した場合は薬剤散布などの対策が必要です。
反省とまとめ
今年初めて体験したスイカの生理障害ですが、反省点としてはやはり定植時期だったと思います。
最低気温が10℃を下回る恐れがある4月に植え付けたのが生理障害を招いた一番の原因かも知れません。
スイカの葉が黒くなってしまった時は、一瞬ですが今年のスイカは全滅かと思いましたが、発生原因などをしっかり調べて対策したことで回復してくれたのでホッとしています。
スイカは低温に弱く、様々な障害が発生する可能性があるので苗の定植時期をしっかり見極めて気温が上がるまで待つ事が一番だと思いました。
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