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トマトのカルシウム欠乏(尾腐れ)発生メカニズムと改善策!

 

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おはようございます

 

今年も水耕栽培トマトを始めて定植後約1ヶ月になります。

 

花が咲き実を着けて大きくなって来た頃にトマトの実が尾腐れになってしまった経験はありませんか?

 

今日は、尾腐れの発生メカニズムと改善策について整理したことを記事にしていきます。

 

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尾腐れの発生

カルシウムは植物の細胞壁の原料で、なくてはならないものです。

 

成長点・新葉・肥大中の果実・等、成育旺盛な若い組織に沢山必要になります。

 

しかし、何かの拍子に供給が途絶えると、障害が発生してしまいます。

 

その障害が黒く壊死することで現れて来ます。

尾腐れが発生しやすい時期

尾腐れは夏場に発生しやすく、肥料が効いたりして葉も果実もどんどん育ちます。

 

そんな時、石灰の供給が追い付かず、欠乏症が出てしまいます。

 

石灰は水と共に根から吸われて植物体内に分配されます。

 

しかし、一度どこかに到達すると再移動はしなくなります。

 

成長点が黒くなる・成長点が停止して枯れ死・果実の先端(トマトの下側)

 

これらの現象はすべて石灰欠乏が起因する障害です。

石灰欠乏の発生原因

カルシウムは水で動く

 

土壌診断をすると石灰が足りているのに、尾腐れや芯腐れが発生してしまうのは水が足りていないのが原因です。

 

野菜の90%は水で出来ています。

 

だから植物は毎日沢山の水分を根っ子から吸っています。

 

しかし、その90%が直ぐに葉っぱから外に放出されてしまいます(蒸散)

 

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吐き出される水に引っ張れるように新しい水が吸い上げられます。

 

水は植物に吸われる時にさまざまな養分を一緒に連れて行きます。

 

つまり、水がないとカルシュウムも植物の中に入って行く事が出来ません。

 

面積が大きくて蒸散が活発な葉(展開葉)は養分を引っ張る力が強いので、水やカルシウムも届きやすい。

 

一方、まだ蒸散量が少ない成長点付近は引っ張る力が弱くて届きにくい。

 

しかも他の養分と違って、カルシウムは葉から葉への移動がとても少ない。

 

大玉トマトの場合、ピンポン玉の大きさになるまで果実やヘタ(ガク)も蒸散していてカルシウムを直接引っ張っています。

 

それより大きくなると、蒸散しなくなるので引っ張れなくなります。

 

代わりに夜、根圧で運ばれるようになります。

 

根圧とは、根の細胞が浸透圧の差を利用して水を吸収する力は根から地上部へ水を押し上げる力として働くこれを根圧といいます。

水があっても吸われない

カルシウムは水と一緒に吸われますが、水がたっぷりあるはずの水耕栽培でも石灰欠乏が発生します。

 

水耕レタスでは、風を送って強制的に蒸散を施し、チップバーンを防ぐ技術もあります。

蒸散作用とチップバーン

葉っぱの気孔からどんどん水分が蒸発されて根から水と肥料が循環されて元気が出て来ます。

 

この葉っぱの作用を蒸散作用と言います。

 

葉っぱの蒸散作用は温度で決まるのではなく、葉っぱの周囲の空気の流れによって大きく変わります。

 

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葉っぱの周囲の空気に動きが無いと葉っぱの気孔から水分を吐き出す力が無くなり蒸散作用が少なくなります。

 

蒸散作用が少ないと根から水分を吸い上げる力が少なくなって栄養が葉っぱの先端まで行かなくなります。

 

そのために葉っぱの先端が茶色に枯れてくることがあります。

 

この現象をチップバーンと言います。

 

※ベランダ等で密植すると風通しが悪くなりチップバーンになる可能性がありますのでなるべく隙間を空けて栽培します。

窒素過剰の農場は石灰欠乏になりやすい

夏は、急な気温上昇で有機物が分解された時、窒素が効いて葉や果実が急激に肥大し、一時的のいカルシウムの吸収が追い付かなくなることがあります。

 

栄養成長傾いて、葉にカルシウムをとられるから果葉類の尾腐れが出やすくなります。

 

溶液栽培でもやっぱり夏が危険です。

 

肥料にアンモニア態窒素を使うと発生しやすい。

 

溶液栽培では夏になるとアンモニアをやめて、硝酸窒素だけを使ったりします。

 

それはアンモニアがカルシウムの吸収を邪魔するからと考えられています。

葉面散布でカルシウム補給

キュウリ・ナス等の葉っぱが大きく、表面に毛が生えているような作物なら消石灰をふりかける と良く効きます。

 

成長点付近がしおれた時、暑さ続きで木がばてた時、雨上がり、かん水後に葉が濡れている時をねらって全身にふりかけます。

 

  葉面散布におすすめ市販資材

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住友化学園芸 トマトの尻腐れ予防スプレー 950ml

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葉面散布に用いることで、石灰欠乏の改善に比較的即効性のある資材です。

 

石灰資材は、ホームセンターにも沢山ありますが、下記はおすすめの商品です。

 

使用の時は1000倍に薄めて使用します。

 

・とまと、ピーマン、キャベツ、レタス等カルシウム欠乏症を改善します。

 

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葉面散布用カルシウム肥料 ダーウィンFC100

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  自作の酢酸カルシウムもおすすめ

 

➀空のペットボトルに食塩100ml・カキ殻50gを入れます。

 

➁炭酸ガスが発生するので蓋は緩めておきます。

 

➂一晩おいて発砲が収まっていたら酢酸カルシウム原液の完成です。

 

➃上澄みをコーヒーフィルターでろ過します。

 

➄500倍に希釈して波面散布に使います。

 

 まとめ

 

尾腐れの発生メカニズムと対応策について説明させていただきました。

 

家庭菜園・ベランダ菜園・等でトマト栽培時の参考になれたら幸いです。

 

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