2024年3月14日 更新
こんにちは
ご訪問ありがとうございます。
この記事では初めて水耕栽培装置を導入しようと思っている方に、私がこれまで実際に栽培を続けているハイポニカ水耕栽培装置でのトマトづくりを中心に、栽培装置の特徴、使い方、苗の選び方、水耕栽培肥料選び、定植時の溶液濃度、等を中心に解説して行きたいと思います。
目次
- ハイポニカ水耕栽培の種類
- エアレーションタイプとの違いは
- 溶液循環タイプの使い方(概要)
- 水耕栽培肥料の選び方
- 病気になりにくい苗を選ぶ
- 第一花房に花が咲く頃に定植
- 成長点の観察でツルボケさせない
- 第一花房の実がピンポン玉位になって来たら濃度調整
- 水位低下に注意して水補給+濃縮液補給
- 大玉トマトイエローを沢山収穫
- 私が購入した2機種の栽培装置
- まとめ
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ハイポニカ水耕栽培の種類
➀エアレーションタイプ
ハイポニカの水耕栽培装置にはエアーレーションタイプと溶液循環タイプがあります。
エアレーションタイプは観賞魚用に使われているエアーポンプ等を使って栽培容器の中に酸素を送り込むようにしたものです。
溶液タンク容量が少ない小型のもので、葉物野菜や草花の栽培に使われます。
室内やベランダで花や野菜等を小規模で育てるのに適しています。
溶液循環タイプ
根張り部分と溶液タン部分が分離されており、小型の水中ポンプによって溶液を常に循環させるようにしてあります。
タンク容量が大きくトマトやスイカ、メロン、キュウリ等の栽培に適しています。
私は溶液循環タイプの水耕栽培装置で大玉トマトやスイカを毎年作っています。
エアレーションタイプとの違いは
溶液循環タイプとエアレーションタイプとの違いは何処にあるのかと言えば、やはり根の先端部分に濃度が均一になった溶液が常に循環していることで、必要な養分を何時でも吸収出来る状態が維持されているためと思います。
つまり、トマトの根は何時でも好きなだけ養分を吸収し、どんどん成長していける訳です。
ハイポニカの溶液循環タイプで育てているトマトの葉には毎朝沢山の水滴が着いており夜間に吸い上げた水分+養分が根から葉の先まで十分に行き渡っていることを示しています。
しかも、空気を取り込むようにハイプに穴加工が施されているため溶液中の酸素補給も常に行われていることになります。
市販の水耕栽培装置にもいろいろなタイプが販売されていますが、トマトやスイカ栽培をするなら溶液循環タイプが断然おすすめだと思います。
下の写真は2台目に購入したハイポニカSarahです・
溶液循環タイプの使い方(概要)
・溶液タンク内に循環用の水中ポンプを取り付けます。
・溶液の水位確認用のフロート(水位計)を取り付けます。
・タンク内にフロートが満水を示すくらいまで水を入れます。
・水耕栽培肥料を規定の希釈倍率に設定し溶液濃度調整を行います。
・栽培する苗を栽培容器のポット部に定植します。
・循環ポンプを起動して栽培を始めます。
※詳しくは購入したハイポニカ装置等の取り扱い説明書をご参照下さい。
水耕栽培肥料の選び方
私がこれまでトマト栽培で使ってきた肥料は3種類あります。
・ハイポニカ液体肥料‥2液タイプで500倍に薄めて使用します。
・微粉ハイポネックス‥粉末タイプで水に溶かして使うタイプです
・大塚ハウス1号2号‥2種類の粉末を溶かして濃縮液を作り、さらに500倍~1000倍に薄めて使うタイプです。
※それぞれの肥料の特徴や使い方等の詳しい記事は下記にまとめてありますのでご覧ください。↓ ↓
病気になりにくい苗を選ぶ
・どんなに立派な栽培環境を整えても、成長過程でうどん粉病等の病害虫による被害が発生し出すと中々回復するのも難しく、最悪の場合は株ごと撤収しなくてはならなくなります。
・苗を選ぶ時は、接ぎ木苗等病害虫にかかりにくい苗を選ぶことが大切です。※苗のタグ表示等でよく確認します。
今年購入した苗で沢山実を着けています
6月30日現在 40個位の実を着けています
第一花房に花が咲く頃に定植
・大玉トマトは若苗を定植してしまうと茎や葉っぱが異常に太くなるツルボケが発生しやすく、一旦ツルボケになってしまうと修復するのに時間がかかります。
・6月位なら、思い切って植え替えてしまう方がいい場合もあります。
・定植するポイントは苗の第一花房に花が咲く位に植え付けします。
※苗を購入した段階で既に花が咲いて小さな実が着いているものが有ればそのまま植え付けしても大丈夫です。
成長点の観察でツルボケさせない
・定植時にもうひとつ注意する事は、溶液濃度です。
・簡易濃度計で測定しながらEC値0.2位から始めて成長点が綺麗に広がっているかを常に観察しながら成長具合を見極めます。
※若干肥料が足りないかな?という位で管理し、茎や葉ばかりが茂るツルボケにならないように気を付けます。
第一花房の実がピンポン玉位になって来たら濃度調整
土栽培でも同じですが、第一花房が大きくなり始めたら溶液濃度をEC値O.4位に調整して行きます。
実の成長や葉先の成長点も常に観察しておきます。
収穫期現在はEC値0.5~0.6位です。
中玉フルティカもハイポニカ溶液循環タイプの応用で自作した容器で育てていますがやはり成長速度も早く、実なりも凄いです。
ひとつ試食してみましたが、名前の通り皮が薄くて甘いトマトでした。
甘くて美味しい!!中玉フルティカ
水位低下に注意して水補給+濃縮液補給
8月にもなると、溶液の吸収に合わせて水分の蒸発による液面の低下も早いので毎日補給が必要になって来ます。
この時、簡易濃度計で測定しながら、液肥の濃縮液も補給します。
EC値換算で0.5位
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大玉トマトイエローを沢山収穫
ハイポニカ溶液循環タイプで、初めて栽培してみた品種の大玉イエローが凄く沢山実を着けて、例年以上の収穫が出来ています。
今年5年目になるハイポニカの溶液循環システムの凄さをあらためて実感しています。
初めての品種栽培とのこともあって、肥料濃度に起因する尾腐れ病を心配していましたが、順調に収穫時期まて育って来ました。
味も普通の桃太郎と同じくらい美味しいいです。
溶液循環タイプのハイポニカなら成長も早く大きく育つので、脇目取りも最小限にとどめ大きく広く成長させてもしっかりと実を着けてくれます。
ベランダで栽培するなら、ハイポニカ1台のみで栽培環境を独占してしまうくらいに大きくなります。
私が購入した2機種の栽培装置
ハイポニカ水耕栽培装置を始めに購入したのは、トマトのような形をした可愛い容器です。
販売元の社長さん推奨の種が同封されており、初めての栽培でしたが、食べきれないくらい沢山のミニトマトを収穫することが出来て感動しました。
この容器にも弱点があり、トマトの根張りが広くなってくると容器の周囲に張り出して根を伝っていつの間にか栽培溶液が空になってしまう事がたびたびありました。
トマトが成長してきたら、こまめに容器内を観察して根が周囲からはみ出さないように手入れしてあげる必要があります。
ベランダで手軽に水耕栽培を始めてみたい方にはおすすめの一台です。↓ ↓ ↓
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次に購入したのが、タンク容量が35リットルと大型の容器です。
これは 毎年スイカや大玉トマトの栽培で利用しています。
容量が大きいのでとにかく沢山収穫出来ます。
トマトが大きく成長しても、根が周囲からはみ出してくることもありません。
この一台でベランダがトマト畑になるくらい凄いやつです
大玉トマトやスイカを栽培してみたい方におすすめの一台です↓ ↓ ↓
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関連記事
ベランダで野菜づくりを始めよう!
水耕栽培スイカを始めるならこちらの記事をご覧ください
まとめ
・ハイポニカ水耕栽培容器の種類
・エアレーションタイプとの違いは
・溶液循環タイプの使い方概要
・水耕栽培肥料の選び方
・病気になり難い苗を選ぶ
・定植時の溶液濃度がポイント
・第一花房の花が咲く頃に定植
・成長点の観察でツルボケさせない
・ピンポン玉位に実が成長したら濃度調整
・液面低下に注意して補給を忘れない
・大玉トマトを沢山収穫
・私が購入した栽培装置
以上、水耕栽培装置ハイポニカで私がやってきたトマトづくりについてまとめてみました。
これから水耕栽培を始める方の参考になれば幸いです。
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