2022年8月20日更新
こんにちは ご訪問ありがとうございます。
熱帯魚ショップでお気に入りの魚を購入して自宅の水槽に入れて、さてこれからゆっくりと育てていこうと思っていたら、数日の間に水槽の隙間から飛び出してしまった経験はありませんか?
今回お伝えしたいことは『エッ!知らなかった』と思われる魚の持っている驚くべき習性について調べて解った内容です。
実は魚には飛び出せる場所が見えています!
『隙間が有るから飛び出してしまうんだろう』と単純に考えてしまいがちですが、実は隙間から飛び出してしまう原因は魚の持つ習性や本能に大きく関係しているようです。
水槽から飛び出してしまう魚達にはいったいどの様な習性や本能があるんでしょうか?
この記事で詳しく見て行きたいと思います。
目次
新しい環境で魚が落ち着かない
購入したばかりの魚は、部屋の風景や近くを歩く人の姿等の環境に慣れるまである程度の日数が必要になります。
一般的に新しい環境になれるまでは三日程かかると言われています。
特に小さい魚等は周囲を把握出来ないことが大きな不安材料となるために、照明の点灯や僅かな振動にも反応して驚いて飛び出してしまうことになります。
環境に慣れずにおびえている証拠です。
以前私が飼育していたグッピーも購入して2日目に飛び出してしまいました。
お気に入りの美しいブルーグラスだったんですが、水槽内で観ることが出来たのはたった1日でした。
新しい場所を探している
野生の環境では狭い場所で閉じこもっていない性質を持っている魚の場合、ワイルドのスネークヘッドやポリプテルスのように乾季に伴う渇水と戦っている魚等は生息地の水場が減ってくると、水から出て移動を試みます。
近くにもっと水深が有り安全な場所へと移動しようとするのは自然界を生き抜く魚達にとって当然の行動と言えます。
私も以前購入したばかりのパルマスが本当に狭い隙間から飛び出してしまい、まだ表面が乾燥しきっていなかったので、直ぐに水槽内へ戻しましたが、時既に遅しでした。
一方、流れのある場所に住む川魚も、岩ひとつ超えて上流へ行ったら、今いるところより広くて豊富な餌場があるのではないかと水の落ち口を探して上流をめざす行動をします。
水槽のフィルターから流れ出る方向に魚が飛び出す事が多いのはこの上流側をめざす本能のためではないかと言われています。
隙間が飛び出す場所を教えていた
水槽の上部にはヒーターのコードや給排水ホース等の通るスペースがどうしても必要になります。
そのホース類を通している水槽角には、ガラス蓋をしても狭い隙間が出来ることはよくあります。
通常セットした状態では、水槽蓋とホース類の隙間は1センチ位は空いていると思います。まさかこんな狭い所から魚が飛び出さないだろうと思いがちです。
この小さな隙間こそ要注意なんです!
一見飛び出し難そうですが、魚達にとっては絶好の脱出場所になってしまいます。
蓋がない水槽では、魚達から見えるのは、はるか遠い部屋の天井です。
もともと狭い場所から飛び出す習性の魚であれば何時でも飛び出すと思いますが、そうではない種類の魚達は、かえって飛び出したりしません。
どれ位飛んだら外に出られるのか、距離感が掴めてないので飛び出し難いことになります。
隙間があるから距離を目測
ところが、蓋がしてあって、しかも狭い隙間から外が見えていると、魚の目にも焦点が合わせ安くなります。
これが脱出出来る場所と魚の目に写ります。
水面から蓋の隙間までどれ位の距離が有るかを魚が目測するようになるため簡単に飛び出してしまう訳です。
しかも自然界であれば上流で収穫が無ければまた戻って来ますが、水槽で飼育されている魚は一旦飛び出してしまったら帰って来ません。
これが他の魚達に、上流で収穫があったのかも知れないと勘違いさせて、後から他の魚も飛び出してしまうという、負の連鎖の引き金になってしまう場合もあります。
つまり、狭い場所こそ魚にとっては最も飛び出しやすい場所になっている訳です。
この辺をよく理解して、水槽の隅にはラップを詰めておくなど細かい隙間も埋めて置く対策をしておくことが大切です。
特に水の流れ込み側にある隙間はしっかりと対策しておくことで、購入したばかりの大切な魚の飛び出しを防ぐことが出来ます。
魚の野生での習性をよく知っておくことが、飛び出し防止に対して一番参考になるのかも知れません。
具体的な飛び出し対策
ポリプテルスの飛び出し対策に関する記事の対策を簡単な図で書いてみると下記のようになります。
魚が壁伝いにジャンプしてもシリコンホースのR形状に当たり外に飛び出す事が出来ません。
ホース自体も柔らかいので魚に傷を付ける心配をしなくてもすみます。
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まとめ
魚の飛び出しは、ただ闇雲にジャンプして、たまたま飛び出したのではなく、魚が飛び出せる場所をきちんと見極めて、水槽内から飛び出しているということを飼育している側が理解して、可愛い魚が飛び出してしまうことを上手に防いで行きましょう。
ここまでご精読ありがとうございました。