2023年2月12日更新
こんにちは ご訪問ありがとうございます。
今回の記事は、インパクトドライバー等を使ったコーススレッド等の締め付け作業時に発生し易いビットの滑り発生原因と対策方法についてお伝えして行きたいと思います。
工具(ビット)に合ったコーススレッド選びをすることでネジ締め時の失敗を無くすことが出来ると思います。
それでは詳しく見て行きたいと思います。
目次
- 記事の選定理由
- ビットが滑る状況を把握
- 押さえ付ける力と回す力
- インパクトドライバーを推奨する理由
- ビットの形状とサイズを確認
- 四角ビットを使うと作業が簡単
- コーススレッドのサイズ
- 下穴加工でビット滑りを防止
- まとめ
記事の選定理由
ホームセンター等で簡単に揃う電動工具や付属品のビットなど、以外と安易に揃えている場合ことが多いように思います。
作業中に発生するビット先端の滑りが何故発生するのか?初心者の方でも安心して選べるビットやコーススレッドの選び方を明確にすることで、作業時の失敗を未然防止することが出来たらと思いこの記事を書くことにしました。
ビットが滑る状況を把握
締め付け作業中にコーススレッドが締まらなくなり、ビットが滑ってしまう時の状況を考えてその原因を考えてみます。
ビットの先端形状やコーススレッドの選び方が悪いと、締め付け時に強いトルクが必要な部分に差し掛かると、回転トルクによってビットが浮き上がり先端から外れて空回りが発生し易くなります。
一端空回りが発生すると、ビットの角がなめてしまったり、コーススレッドの溝が丸くなりトルクが掛けられなくなって作業が中断してしまいます。
押さえ付ける力と回す力
手回し工具でコーススレッド等を締め付けて行く場合、例えば+形状のビットを使うと上から押さえつける力と締め付ける力の配分は7対3と言われており、堅い材質や厚い木材を締め付ける時には相当の押さえ付ける力が必要になります。
充電工具を使った場合では回転トルクによる浮き上がりを防止するために体重を掛けるような姿勢で行えば何とか締め付けることも可能ですが、壁面等では力が入らずにどうしても滑りが発生し易くなります。
インパクトドライバーを推奨する理由
DIY好きな方なら一本は持っていると思われる充電式工具は、ドライバードリルとインパクトドライバーだと思います。
穴開けやネジ締めには必須の工具ですが、ネジ締め時にドライバードリルを使うと柔らかい材料や薄い板材であれば、簡単に締め付け出来ると思いますが、長いコーススレッドを締め付ける時に使うと、回転数が早いために押さえ付ける力が負けてしまい滑り易くなります。
回転数が早いと言うことはその分の連続的な押さえ付けが必要になり、体重を掛けた締め付けでも、ドライバードリル本体が浮き上がり滑りが発生してしまいます。
インパクトドライバーなら、回転数が遅く打撃による強力なトルクでゆっくりと締め上げるので、体重を掛けていれば、相当大きな材木でもビットが滑ることはないと思います。
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ビットの形状とサイズを確認
インパクトドライバーが締め付け作業には有効であることはこれまでの内容でご理解いただけたと思いますが、それではインパクトに取り付けるビットはどれを選べばいいのか?と話になると思います。
充電式工具で使われるビットには、一般的に使われる物として+形状と四角の物が有ります。
+形状の物には先端が細いものからNo1~No3と3種類があり、市販の充電式工具に付属されいるものはNo2が標準になっています。
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四角形状の物には先端形状SQ1~SQ3があります
SQ1は四角部分の寸法が2.38㎜
SQ2は四角部分の寸法が3.17㎜
SQ3は四角部分の寸法が3.57㎜
※ホームセンター等で売られている物はSQ3が多いと思います。
四角ビットを使うと作業が簡単
ビット選びは、用途によっても様々ですが、長いコーススレッドを締め付けたり、壁面や天井などにで締め付けを行う場合は、悪い姿勢で作業を続けると腰を痛めてしまう原因にもなります。
そんな時は、四角穴ビットを使うと作業が簡単に行えます。
ビットの形状を見ると判りますが、四角になっていて、それに対応するコーススレッドも四角穴の物を使うために、上からの押さえ付けはさほど大きな力を掛けることが無くても締め付けが可能です。
+穴形状の物と違って、強い回転トルクが掛かった時も浮き上がる方向には力が掛かりにくいことが作業を簡単にしていると思います。
私が、山小屋の土台補強に火打ち金物を取り付けた時にも四角穴ビットで大変助かりました。
コーススレッドのサイズ
ビットのサイズを確認した後は、そのビットにピッタリ合うコーススレッドを選ぶ必要があります。
コーススレッドもビット選び同様、サイズがあります。
自分でビットを持っている場合は、ホームセンターに出向く時に一本持って行き、購入しようとするコーススレッドにはめてみて、ガタや浮きが無いかを確認してみるのもいいと思います。
+穴形状も四角穴の物も自分が持っているビットに合わせてみれば、サイズ違いを購入してしまうこともありません。
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下穴加工でビット滑りを防止
これまでに、充電工具ならインパクトドライバーを使い、ビットの形状や大きさを確認し、コーススレッドのサイズも確認が出来たと思います。
ビットに合うサイズのコーススレッドを確認出来たら、最後は締め付け作業を簡単にする下穴加工です。
堅い材料や厚い板材同士を締め付ける場合には、下穴を明ける方法が一般的です。
下穴加工が不要の物も有りますが、堅い木材や厚みのあるところにコーススレッドを使う場合は下穴を明けて作業した方が、ビットの滑りを未然防止すると言う意味で間違いなく効果があります。
4.2㎜のコーススレッドを打ち込む場合なら、下穴ドリルは2.5㎜程度を選べばOKです。
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まとめ
以上、締め付け作業時に発生し易いビットの滑りを出来る限り少なくするために以下のことをお伝え致しました。
①記事の選定理由
②滑りが発生する状況を把握
③押さえ付ける力と回す力
④インパクトドライバーを推奨する理由
⑤ビットの形状とサイズを確認
⑥四角穴ビットと使うと作業が簡単
⑦コーススレッドのサイズ
⑧下穴加工でビットの滑りを防止
ビットやコーススレッド選びの参考になれば幸いです。
ここまでご精読ありがとうございました。
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